社会政策学会史料集



『社会政策学会年報』第29集 学会記事

一 大会関係

◇第六八回大会(青山学院大学担当、一九八四年五月一九、二〇日開催)

〈共通論題〉「先進国における現段階の労働運動」
I 現段階におけるイタリア労働組合運動の若干の特徴 群馬大学 斉藤隆夫
II ミッテラン政権下の労働法改革――法政策からみたフランス労働運動の諸相―― 東京大学 田端博邦
III 西ドイツにおける労働組合運動の展開――一九七〇年代の金属産業労組の協約闘争―― 岡山大学 野村正實
IV グランウィック労働争議(一九七六・八〜七八・七) ――イギリス労働運動「転換」への一接近―― 国学院大学 高橋克嘉
V 今日のアメリカ労働組合――我々は今どこにいるのか?――UAWの場合―― 城西大学 秋元 樹
VI 公共部門の労働運動――日本の条件―― 甲南大学 熊沢 誠
〈共通論題総括討論〉
座長 東京大学 戸塚秀夫

〔第一分科会〕〈QCと日本的経営〉
座長 法政大学 嶺 学
1.小集団活動について 法政大学 公文 溥
2.小集団活動と労働組合の対応――機械金属労働組合員の意識調査をめぐって―― 大阪府立大学 大谷 強
〔第二分科会〕〈最低貰金制・家内労働の現状〉
座長 横浜国立大学 下山房雄
1.八〇年代の最低賃金制――地域別最低賃金を中心として―― 日本大学 牧野富夫
2.最低賃金制度の現状と労働組合運動 労働経済調査研究所 佐賀健二
3.家内労働の諸類型とその変質の方向(補、最低工賃制度の現状と問題点) 家内労働研究会 神尾京子
〔第三分科会〕〈自由論題(1)〉
1.フランス自動車産業における労使関係の形成――一九一二〜一三年ルノー工場での争議を中心として―― 大阪市立大学 福原宏幸
2.「ネオ・コーポラティズム」論と現代労使関係の研究――イギリスの議論と事例に即して―― 東北大学 富田義典
3.コンピュータ技術者の労働・管理――ソフトウェア開発技術者を中心に―― 慶応義塾大学 長井偉訓
〔第四分科会〕〈自由論題(2)〉
1.鈴木文治と友愛会 東海大学 近藤真吾
2.今日的〃沈澱層〃の社会的性格について――Homelessと福祉国家―― 中央大学 江口英一 東京都老人総合研究所 佐藤嘉夫
3.戦後日本の医療構造に於ける柔道整復師の医療の性格と位置 名城大学 杉山 清



◇第六九回研究大会(弘前大学担当、九月二九、三〇日開催)

〈共通論題〉「婦人労働における保護と平等」
I 女子労働論の再構成 大阪市立大学 竹中恵美子
II 女子労働の現段階の検討――とりわけ雇用問題について―― 日本女子大学 広田寿子
III 不安定就業と婦人労働 専修大学 加藤佑治
IV 西ドイツにおける婦人労働者の地位 福島大学 今野順夫
V 男女雇用平等政策をめぐる労働行政と日本的労使関係 明治大学 田邊照子
VI 男女雇用機会均等法(仮称)の課題――日米比較法―― 新潟大学 桑原昌宏
VII 婦人労働保護・男女平等化のための立法をめぐる動きと問題点――各界の「私案」および報告書の「私法律案」を含めて―― 学習院大学 宮島尚史
〈総括討論〉
座長 慶応大学 黒川俊雄 弘前大学 関谷耕一
主討論者 日本大学 小林 巧 都立立川短大 伊藤セツ 東海大学 前島 巌 北海道大学 荒又重雄 大阪経済大学 西口俊子
  (東京大学 佐口和郎記)



 

二 部会関係

◇北海道部会
日時 一九八四年六月五日
場所 北海道庁別館会議室
出席者 一二名
〈報告〉On the labour contracting in Malaysia マラヤ大学 Prof.T.S.Gregory Thong
  (北海道大学 荒又重雄記)

◇東北部会
第2回研究会
日時 一九八四年六月三〇日
場所 東北大学経済学部会議室
〈報告〉
Max Weber's industriesoziologische relevante Arbeiten-oder: Die lohnende Reise auf einer Nebenstrasse ビーレフェルト大学社会学教授 ゲルト・シュミット
  (東北大学 徳永重良記)

◇関東部会
第四一回関東部会
日時 一九八三年七月一二日(火)午後三〜五時
場所 慶応義塾大学塾監局第三会議室(三田)
〈報告〉
労働貴族論争について ウォーリック大学名誉教授 ロイドン・ハリスン
  (慶応義塾大学 黒川俊雄記)

◇関西部会
第四七回関西部会
日時 一九八四年一二月一日(土)午後一時
場所 大阪市立大学文化交流センター講義室
出席者 二六名
〈報告〉
一 イギリスにおける失業認識の変遷――世紀転換期失業観の旋回を中心として―― 関西学院大学 安保則夫
二 労働における差別 大阪市立大学 吉村 勵
〈議題〉
一 関西部会運営委員確認の件
二 次回研究テーマの件
なお関西部会運営委員として、左記の六名が承認された。
前川嘉一(京都大学)、西村豁通(同志社大学)、藤原壮介(立命館大学)、大前朔郎(関西学院大学)、森田劭(大阪府立大学)、竹中恵美子(大阪市立大学)
  (大阪市立大学 竹中恵美子記)

◇中国・四国部会
日時 一九八四年八月二一日(土)
場所 愛媛大学法文学部
出席者 一〇名
〈報告〉
一 社会主義社会における完全雇用 愛媛大学 小林漢二
二 痴呆性老人等実態調査の概念 松山商大 望月清人
三 林業労働者の就業構造 島根大学 木村隆之
  (愛媛大学 星島一夫記)

◇九州部会
第三九回研究会
日時 一九八四年九月八日(土)午後一時〜五時
場所 私学共済九州会館ガーデンパレス・会議室
出席者 二〇名
〈報告〉
一 イギリス病について 北九州大学 古賀良一
二 現代日本の家族と家族問題 西九州大学 清山洋子
第四〇回研究会
日時 一九八五年三月一六日午後一時〜五時
場所 熊本商科大学・研究棟会議室
一 企業誘致と地域経済 九州産業大学 湖尻賢一
二 社会政策学会とプロイセン住居法 熊本大学 佐藤 誠
  (九州産業大学 湖尻賢一記)



 

三 分科会関係

◇労働組合分科会
日時 一九八五年四月二〇日(土)午後一時半
場所 東京大学社会科学研究所会議室
〈報告〉
一 現代日本の労働者自主管理 佐賀大学 井上雅雄
  (東京大学 山本潔記)

◇生活問題・社会保障合同分科会
 一九八四年度の合同分科会は次のとおり関催された。
1「大都市における老令者の生活――実態調査からみた一〇年後の動向――」 国民生活センター 山崎 清(八四年四月二一日、於上智大学)
2「アメリカの老人医療の新しい動向」 公衆衛生院 前田信雄(八四年六月二三日、於上智大学)
3「川崎市幸区における老令者世帯の生活実態と老人福祉サービスの受給状況」 淑徳大学 川上昌子 上智大学 松崎久米太郎(八四年七月二一日、於上智大学)
4「高齢婦人の就業と家庭」 雇用職業総合研究所 氏原正治郎(八四年一〇月二〇日、於上智大学)
5「最近のサッチャー政権下における社会福祉の動向――公共サービスの民営化と労働側の対応――」 法政大学 大山 博(八四年一一月一七日、於上智大学)
6「イーデンの貧民の状態について」 東海大学 木島 賢(八五年一月一九日、於上智大学)
7「最近の西ドイツの社会福祉事情について」 社会保障研究所 栃本一三郎(八五年三月一六日、於上智大学)
  (日本社会事業大学 横山和彦、上智大学 松崎久米太郎記)

◇福祉問題分科会
第一四回福祉問題分科会
日時 一九八五年三月九日(土)午後二時
場所 佛教大学鷹陵館第一会議室
 西村豁通氏(同志社大学)よりこれまでの分科会の活動状況について説明を受けた後、次の二氏の研究報告があった。
〈報告〉
1 現代の生活問題と低所得層対策 佛教大学 浜岡政好
2 家族制度と婦人労働・社会保障 華頂短大 孝橋静子
 なお、報告終了後、今後の分科会運営体制について協議した。
  (仏教大学 上田千秋記)


〔2007年5月7日掲載〕


《社会政策学会年報》第29集『先進国における労働問題』(御茶の水書房、1985年5月刊)による。






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